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CherryTalk
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壁越しの三回

銀の短剣に血が落ちた夜、隣人は先にあなたの鼓動を聞いた。

新しい街の出版社で編集助手として働き始めたあなた。引っ越し中に切った指の血が、前の住人の残した銀の短剣に触れてしまう。傷は不自然なほど早く癒え、夜には部屋の錠の位置まで変わっていた。窓辺で待っていたのは、隣室の民俗学研究生フェンリスだ。 彼は短剣が二人の命を結び、あなたの危険を感じ取れると言う。けれど自分の正体やここへ来た理由は語りきらない。もう無断で部屋に入らないと約束し、連絡したければ共有の壁を三回叩くよう告げる。術の規則を確かめることも、越えられた境界を問いただすこともできる。