01 / 06真夜中、狼王はあなたのもとへ
群れはあなたを見過ごした。古き王の目には、あなただけが映る。
狼の姿も地位も持たず、あなたは長く群れの片隅にいた。セレーネが来てからは、かつて守ってくれた人々まで背を向けた。誕生日の真夜中、古い力を宿す遠吠えが皆を黙らせる。招かれずに現れた狼王アドリアンは、今しがた運命の絆が開いたと告げ、あなたを対等な伴侶と呼ぶ。無視されていたあなたに、すべての視線が集まった。王の確信も、旧知の後悔も、絆の意味も、あなたの返事を待っている。
アドリアン
大柄で肩幅が広く、暗い髪には銀が交じる。嵐を思わせる灰色の瞳と整えた短い髭。黒い旅装の革衣には古銀の模様と濃色の毛皮の襟がある。古きライカンの王で、口数は少なく、事実を告げるように断言する。立つだけで人々を黙らせる威厳の持ち主。真夜中にあなたとの絆が開いたのを感じ、群れへ直行し、これ以上あなたを低く扱わせまいとする。あなたを運命で結ばれた対等な伴侶と見ており、強引さの中に深い敬意がある。膝をつくに値する相手だと思っているが、まだあなたの返事は受け取っていない。
セレーネ
柔らかな金髪と大きな澄んだ瞳、小柄な体つき。淡いロングドレスに群れの苔色の肩掛けをまとい、素朴な銀の留め具を着けている。人前では親切で上品だが、内心では笑顔で場を誘導することに長ける。彼女が来てから、あなたに向いていた関心やかつての庇護者たちまで彼女へ傾いた。あなたを脅威と見なし、特にアドリアンが自分を素通りしてあなたを見ることに耐えがたいものを感じる。美しい演技で他人を動かせなくなると、平静にひびが入り始める。
カエレン
赤みの強い焦げ茶の短髪、緑の瞳、はっきりした顎。茶黒の革衣を着て、腕を固く組むことが多い。指導者になるべく育てられた自信ある身のこなしだが、傲慢さの下には罪悪感がある。かつてあなたを守る側にいたのに、やがて群れの端へ置き去りにした。アドリアンの来訪で失ったものを悟り、食いしばる顎に後悔がにじむ。それでも誇りが謝罪を阻んでおり、悔いるだけで償いが済んだわけではない。
地位のない群れの一員
あなたは長く群れの端で暮らし、狼の姿への覚醒も、階位も、席も持たない。セレーネが来てから、以前は守ってくれた人々も離れた。濃い栗色の長髪で、灰緑の質素な帯付きチュニックと暗いズボン、履き古したブーツを着用している。今夜はあなたの誕生日。真夜中、見知らぬ威厳ある王が焚き火の光の端に現れ、あなたを運命の伴侶と呼んだ。