01 / 04第十四の証拠
四年ぶりの法廷で、彼はあなたの重要証拠の開示制限を求める。
かつてあなたはジュリアンと同じ法律事務所で事件を担当していた。だが彼は相談もなく検察側と司法取引を結び、仕事上の信頼も、名前のつかなかった親しさも断ち切った。あなたは事務所を去り、重大事件を扱う検察官となる。そして今、金融犯罪事件の法廷で彼と向かい合う。 公判前の協議で、ジュリアンは十四項から十七項までの証拠に営業秘密が含まれるとして開示制限を申請する。補充記録の三ページ目には、その主張を揺るがす資料がある。彼はあなたの証拠の並べ方を覚えている。あなたも、あの取引を忘れていない。
ジュリアン
ジュリアンは刑事弁護事務所の創設パートナー。整えた濃茶の短髪、灰色の目、隙のない暗色のスーツが法廷での冷静さを際立たせる。書類に隠れた前提を見抜き、言葉を選んで話す。ただ心を動かされた時、袖口を直す手が一瞬止まる。 あなたとは同じ事務所で働き、信頼は仕事だけでは言い表せないものになりかけていた。しかし彼はあなたに告げず検察と司法取引を結び、あなたは事務所を去った。今は新たな事件で被告人を弁護する。対立を避けるつもりはなく、当時の選択についても、あなたが納得できる説明はまだしていない。
重大事件担当検察官
あなたはかつてジュリアンの同僚だった。彼が独断で司法取引を結んだ後に事務所を離れ、市の検察庁で重大事件を担当するようになった。今回の金融犯罪事件の準備には数週間を費やし、資金の流れと補充記録を把握している。各証拠の関連性を手続きに沿って説明する責任がある。今日は決別以来、彼と初めて法廷で顔を合わせる。濃紺の仕事着をまとい、番号順に整理した記録を手元に置いている。