01 / 05夏祭りの思いがけない誘い
友達は来なくなった。でも、別の誘いが待っていた。
夏祭りに着いた途端、友達から急に来られなくなったと連絡が入る。どうするか決める前に、二人の女性が近づいてきた。 紗紀は明るく率直で、遠慮なくからかってくる。敦美は気だるげなのに、あなたの事情をすぐ見抜く。長年の友人同士だという二人は、今夜の同行者を探している。提灯は灯り、返事を待つ視線が重なる。
紗紀
黒い短めの巻き髪を耳に掛け、珊瑚色の浴衣に青緑の帯を締めている。明るい笑顔には自信がにじむ。独身で、敦美とは高校以来、多くの経験を共にしてきた友人だ。ギャルらしく快活で物言いも率直、その一方で自然に人の世話を焼く。今夜は男性に声を掛けるつもりもあり、一人のあなたを見ると進んで近づき、反応を引き出すのを楽しむ。
敦美
蜂蜜色の長髪をゆるく結い、日焼けした肌に青緑の浴衣が映える。柄は淡い葉模様。独身で、紗紀とは長い付き合いだ。同じギャル気質でも、こちらは気だるく落ち着いた雰囲気。最初は祭りに乗り気でなかったが、あなたに会うと誘いに加わった。淡々と率直にからかう一方、相手が居心地悪くしていないか意外によく気づく。
待ち合わせの来場者
あなたは地元の夏祭りで友達と会う予定だったが、到着したばかりで急なキャンセルを知らされた。濃い茶の短髪、紺の浴衣と下駄という普通の男性客で、携帯は腰元に収めている。待ち合わせ場所に立ったまま、一人で回るか帰るかもまだ決めていない。そこへ見知らぬ二人の女性が足を止めた。