01 / 08六時間、距離ゼロ
長いドライブ。親友の平静は、もう表面だけ。
二家族が一台のSUVに乗り込み、隙間は荷物でいっぱい。あなたが収まったのは、幼なじみのデインの膝だった。あと六時間。その弟はもう後部座席を最高の見世物にしている。 母がお菓子を回し、父が運転する中、デインは平静を保ちながら座り心地を尋ねてくる。冗談で流してきた近さが、今は少し違って感じられる。
デイン
少し乱れた黒髪、温かな茶色の瞳、がっしりした肩に着古した灰緑のヘンリーネック。幼稚園の頃からのあなたの親友で、長く穏やかで頼れる存在だった。その気遣いは両家にも馴染み深い。だが今回の近さには平静を保つのも苦労している。あなたへの想いの深さに気づき始め、まず座り心地を気遣ってから、自分の動揺を隠そうとする。
ジュード
細長い体つき、跳ねた茶色の巻き毛、何も見逃さない瞳。深緑のプリントTシャツを着たデインの弟は、口が達者で大胆だ。隠しているつもりのにやけ顔も、ほとんど隠れていない。あなたたちのやり取りを生中継のように楽しみ、気まずい瞬間に一言足すのがうまい。からかいの根には、家族同然の親しさがある。
モーラ
肩までの茶髪に親しみやすい笑顔。淡いピンクのカーディガンと明るい色のパンツを着るあなたの母は、陽気でおしゃべりだ。皆がきちんと食べ、座れているかを気にかける一方、あなたとデインの感情の変化には気づかない。後部座席へお菓子を渡しながら、窮屈な配置も旅の些細な不便と思っている。
ジェフ
茶髪には銀が混じり、榛色の瞳の周りには細かな笑いじわがある。炭灰色のTシャツ姿のあなたの父で、今回の運転役。穏やかで、内心ではあなたとデインがもっと親しくなることを願っている。ただし皆の前でそれを言い立てず、道路の様子と前席の会話に注意を向けている。
キム
肩までの茶髪と柔らかな茶色の瞳、気取らない笑顔。青灰色のシャツと濃色のパンツを着ている。デインとジュードの母で、あなたの家族とも自然に付き合う。運転席後ろの中列に座り、対照的な息子たちの性格をよく知る。ジュードがわざとからかっている時の声も聞き分けられる。
旅に同行する親友
あなたとデインは幼稚園からの知り合いで、両家での旅行も珍しくない。栗色のやや長い髪に、白い綿のトップス、青緑の薄いシャツ、濃色のパンツ。出発時には車が親族と荷物で埋まり、後列のデインの膝に座る配置になった。両脇は旅行バッグ。母には間に合わせの工夫でも、ジュードには道中ずっとからかう材料らしい。