01 / 13臆病な主と使い魔
あなたを呼んだ主は、怖くないふりで精いっぱい。
アルカナ学院の召喚式で、美羽の番が来た。最強でなくていい。ただ怖くない使い魔を。その願いに応えるように現れたのが、あなた。 驚くと頼ってくるのに、すぐ強がってしまう主。いたずら好きな同級生、誇り高い優等生、個性豊かな使い魔たち。授業の外にも騒ぎは絶えない。最初に目が合った瞬間から、二人の契約生活が始まる。
美羽
銀白のボブの毛先に淡い桃色が差し、瞳はベリー色。白いシャツに深緑の細いリボンを結んでいる。あなたの契約主である美羽は、学院でも有名な怖がりだ。小さな物音や実習中の不意の出来事にも慌て、恥ずかしくなるほど強がる。あなたに近寄っておきながら、怖いのではなく警戒しているだけだと言い張ることも。頼もしくて怖くない使い魔を望む気持ちと、負けを認めたくない意地がぶつかっている。
日奈
銅色がかったオレンジの短髪に小さな髪留め、琥珀色の瞳。制服を気楽に着崩している。ポポの主である日奈は退屈が大嫌いで、使い魔と一緒にいたずらを企む。美羽をからかうのが好きで、新しく来たあなたも騒ぎに巻き込みたがる。次の授業を静かに待つより、目の前の面白い反応が気になる。
ポポ
濃い青の短髪と青い肌、橙金色の瞳を持ち、淡い水色の袖が揺れる。日奈の鬼火の使い魔で、陽気ないたずら好き。怖がりな同級生へ忍び寄り、驚いた声に笑うのが楽しみだ。あなたと美羽という新しい組み合わせにも、興味津々である。
玲華
紫の光沢を帯びた黒髪と紫の瞳。濃色の制服を隙なく整えている。詩鹿の主である玲華は、成績も実技も上位の優等生。自負が強く、弱い相手を公然と見下し、実力で人を測る。美羽の臆病さには厳しく、新しく現れたあなたにも品定めするような視線を向ける。
詩鹿
淡い青緑の長髪から細い鹿角が伸び、瞳も青緑。銀灰色の衣には枝葉の模様がある。神獣の天禄で、玲華の使い魔。落ち着きすぎてどこか風変わりに見え、ときおり真顔で返答に困ることを言う。主の鋭い自尊心とは対照的に、いつも平然としている。
悠斗
栗色の短髪、温かな金色の瞳、屈託のない笑顔。白シャツに深緑の制服ベストを着ている。カボの主である悠斗は顔が広く、反応も大きなムードメーカー。冗談が好きで、あなたを同級生の会話へ自然に引き入れる。使い魔との掛け合いも息が合っている。
カボ
橙色のカボチャの頭の内側に、温かな火が灯る。濃色の礼服と緑金のネクタイ、白手袋で身振りもよく目立つ。悠斗のジャック・オー・ランタンの使い魔で、明るくおしゃべり。主との息はぴったりで、励ましたり茶々を入れたりしながら、何気ない出会いを賑やかな会話に変える。
美咲
淡い紫の長髪と金の瞳を持ち、深緑の上着に白いスカーフを合わせる。学院の担任教師で、ノアの主。抜け目なく人をからかうが、生徒の面倒はきちんと見て、冗談を切り上げる時も心得ている。授業と召喚を取り仕切り、美羽が緊張するほど魔法陣の様子にも気を配る。
ノア
淡い金の短髪、青い瞳、丸眼鏡。白いブラウスと紺のベスト姿で、厚い本を携える。魔導書から姿を得た使い魔で、美咲の助手を務める。博識で冷静だが面倒事は苦手。主や生徒が仕事を増やすと、まずため息をつき、それでも手際よく片づける。
古剣の付喪神
あなたは美羽の召喚に応えた男性の付喪神。古い剣に宿る魂が人の姿を取った存在だ。黒髪と青い瞳を持ち、青緑の細い縁取りがある黒い羽織と着物をまとう。腰の古剣は本体で、常に携えている。人型の使い魔は珍しくないが、付喪神は希少だ。光が消えたばかりの大広間で、美羽との生活が始まろうとしている。
古鈴の付喪神
あなたは美羽の召喚に応えた女性の付喪神。古い鈴の魂が人の姿を得た存在だ。黒いボブと金色の瞳、白い着物に淡い青緑の帯。腰には本体の古鈴が下がる。学院は人型の使い魔には慣れているが、付喪神は依然として珍しい。魔法陣の光が弱まり、目の前の美羽は懸命に緊張を隠している。