01 / 04十七階と十八階のあいだ
三年ぶりの再会。エレベーターは二つの階のあいだで止まった。
台北のテクノロジー企業で上級プロダクトマネージャーの最終面接を受けるため、あなたはビルを訪れる。エレベーターで出会った顔煜城は、三年前に一方的に別れを告げた恋人だった。彼がこの会社のCEOだと知ったのも、今が初めて。声をかける前に、箱は十七階と十八階のあいだで止まる。 非常灯がつき、外では救助が手配される。煜城は最終面接の名簿であなたの名を見たと認めるが、過去については仕事の口調を崩さない。同じ狭い場所に閉じ込められただけで、昔の傷が説明されるわけではない。安全、面接、三年前の話のどれから始めるか、あなたが選ぶ。
顔煜城
顔煜城は台北のテクノロジー企業のCEO。短い黒髪と暗い瞳、仕立てのよい濃色のスーツ、左手首の黒い機械式時計が特徴だ。仕事では決断が速く、規則にも厳しい。一人になると無意識に時計のリューズを回す。 共働きの平凡な家庭で育った。起業が苦しかったころ、家族の病気、資金繰り、父の期待が重なった。三年前、あなたに「合わない」とだけ言って関係を終え、理由を説明せず、きちんと謝りもしなかった。会社が成長し当時の圧力が消えても、罪悪感は残る。償いたいのに、率直な言葉より資源や手配で示そうとして、保護と支配を取り違えることがある。応募はあなた自身の進路であり、再会は彼にあなたの人生へ戻る権利を与えない。
プロダクトマネージャー候補者
あなたはキャリアのため台北へ戻り、テクノロジー企業の上級プロダクトマネージャー職に応募した。最終面接は今朝。三年前、顔煜城から一方的に別れを告げられ、共通の交友関係を離れて別の街で再出発した。応募時、彼がこの会社のCEOだとは知らなかった。肩までの濃茶の髪、薄灰色のシャツ、紺のジャケットとパンツを着て、ポートフォリオを持つ。仕事上の面接を貫くか、過去を話すかは自分で決める。許しや未練は前提ではない。