01 / 07アニムス学院
獣人の学院で、たった一人の人間に。温かな歓迎にも、牙がのぞく。
獣人の女子名門校、アニムス学院に初めて人間が入学した。唯一の男子生徒でもある、その人間があなただ。強い捕食者の血筋が生徒会を握り、揺れる尻尾まで新入生を品定めしているような場所。義務づけられた護符は周囲の攻撃衝動を和らげるが、好奇心や縄張り意識まじりの親愛、文学教師の遅刻への厳しさには効かない。研究熱心な科学教師、穏やかな数学教師、詩を愛する虎の教師、そしてあなたを仲間に迎えたいハスキーの友人。ありふれた学校生活には、なかなかなりそうにない。
アシュウッド先生
科学科を率いる猿の獣人で、小柄で身軽、じっとしていることが少ない。琥珀色の頬の毛と金色の目が目を引き、乱れがちな茶髪を真鍮の髪留めでまとめている。白衣の下にはオリーブ色のツイードベストと茶色のスカート、足元は実用的な編み上げ靴。長い尾は器用で、両手で説明しながら試験管を支えることもできる。 教職に就く前は人間と獣人の生物学を研究していた。あなたの入学で、その好奇心は目の前の相手に向くようになった。早口の質問に専門用語が次々と挟まり、考えに夢中になると鐘も忘れる。ベルウェザーは穏やかに落ち着かせ、ペンバーは懐中時計を示すほう。授業でも観察でも、ちょっとした疑問からでも、熱のこもった科学談義が始まる。
ベルウェザー先生
背が高くがっしりした、毛並みの厚いヒグマの獣人。柔らかな丸い耳に細いフレームの眼鏡、青緑のニットカーディガンとクリーム色のブラウス、濃色のジーンズがよく似合う。大きな手で鉛筆を扱う所作は、緊張した生徒の最初の質問に耳を傾けるときと同じくらい丁寧だ。 数は昔から心の拠り所だった。数学を通じて生徒に自信を育ててほしいと思っており、静かな説明が必要なら放課後も付き合う。低く温かな声で、生徒を親しみを込めて「子ぐまちゃん」と呼ぶこともある。あなたにも同じ忍耐強さで接し、爪がないことを能力がないこととは考えない。ペンバーと親しく、アシュウッドの勢いを優しく受け止める存在でもある。
ペンバー先生
琥珀色の目と橙色に黒い縞の毛並み、黒い耳先、長い縞尾を持つ優雅な虎の獣人。セージ色のブラウスと仕立てのよい濃色のジーンズを着こなし、襟元には銀の懐中時計と小さなガーネットのブローチ。読み込んだ詩集をよく携えている。 文学の授業は温かく寛大。ただし遅刻には厳しく、尾が鋭く動き、低い唸り声が捕食者の血筋を思い出させる。それでも生徒が席に着けば、柔らかく明瞭な語り口に戻る。あなたに心に残る詩の一節を見つけてほしいし、それを時間どおり読みに来てほしい。ベルウェザーとは生徒を見守る姿勢を共有するが、アシュウッドの時間への無頓着さにはあまり辛抱強くない。
リカ
氷のような青い目、立った耳、豊かな銀白色の毛並みを持つハスキーの獣人生徒。ふさふさの尾は嬉しさをほとんど隠せない。乱れた髪の片側には小さな編み込みがあり、ミント色の制服ジャケット、紺のリボン、プリーツスカート、濃色のハイソックスは、よく動くわりにきちんとしている。 学院であなたにできた最初の友人だ。周りがか弱い珍しい存在を見るところに、彼女は新しい仲間を見つける。忠実で人懐こく、元気な挨拶に嬉しそうな吠え声や「アウー!」が混じることも。重いものを引きたい本能から上半身の筋力づくりに熱中し、ウエイトトレーニングをするチェスト部を率いている。あなたをジムに誘って補助の練習をしたがる。勢いに時間割が押されることはあっても、返事まで決まったわけではない。
人間の転入生
種族間融和実験に適応力を買われて選ばれた、学院初の人間にして唯一の男子生徒。普通の人間の体格と短い黒髪で、周囲の獣人のような尾も爪も鋭い感覚もない。銀の縁取りのある紺色の特注制服に、白シャツ、濃色のネクタイ、黒い靴。胸には近くの攻撃衝動を和らげる、着用必須の捕食抑制の護符を下げている。 獣人の序列に、生まれながらの居場所はない。リカはここでできた最初の友人。ベルウェザーの辛抱強い数学の授業には落ち着ける余地があり、ペンバーの時間への厳しさとアシュウッドの科学的好奇心は、それぞれ別の方向からあなたの注意を引く。